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さあ、小説をまたちょろりと読み出しました。SFロボットもの。

四国で人類の存亡を賭けた戦いが始まる。「ダイナミック・フィギュア上下巻」を読んだよ。

突如、地球上に現れた飛来体。通称「カラス」と名付けられたその飛来体は、人類とコンタクトを
取ることなく地球を囲むリング状の建造物「STPF」の建設を始める。そのあまりに非友好的
行動に戦々恐々する人類だったが、そこに思わぬ友軍が現れる。同じようにやって来た飛来体
クラマ」が「カラス」を次々と撃破してくれたのだ。しかしこの戦いの影響でSTPFの一部が
四国に落下。さらに落下物の中から地球侵略用の生物兵器「キッカイ」が姿を現す。
通常兵器で十分に駆除出来るキッカイだったが、特殊な遺伝進化によって姿を変え、ついには
全長20メートルを超えるほどに巨大化していく。日本政府は最終手段として開発していた
二足歩行型特別攻撃機「ダイナミックフィギュア」を投入する。操縦するのは
19歳の栂遊星をはじめ三人の若者達。周辺諸国の思惑も交錯する中、彼らの戦いが始まる。

前置き長(´∀`)中身もかなりの長編。
SFは設定が命。一見ライトノベルちっくなあらすじですが、れっきとしたハードカバー
難しい用語とか独自の空想科学、組織や施設がいっぱい。それだけでワクワクw
というわけで押さえておくべき物語の設定は・・・・。

1・キッカイは、戦いで学習した概念や行動を自らが「死ぬ」ことで次世代に遺伝していく。
  なので安易に殺せない。そしてキッカイに一番学ばせてはいけないのが「飛行」の概念。
  よって戦いに航空兵器、羽がついた兵器(ミサイル?)は一切使用してはいけない。
  一匹でも四国を抜け出した場合、国連軍により核攻撃が行われてしまう。
2・落下したSTPFには究極的忌避感という作用があり、一般人には近寄ることさえできない。
  そして軌道上にあるSTPFの影響で一日二回、13分の弧介時間を耐えなくてはいけない。
  弧介時間内は自分と他人の意識がテレパシーとなってお互いに感知してしまう。
  耐え難い苦痛。しかしこれを感じない「ダルタイプ」という人々もいる。
  空気が読めない人達。戦闘で重要視されている。
3・フィギュア出獄には周辺諸国6つの許可・及び承認が必要。フィギュアを戦略兵器と
  なり得ることを諸国が危惧しているため。またその情報を得ようとスパイやテロリスト
  暗躍している。

いいですねー、このややこしい設定w人物構成とか物語の概念だとかが
すごく、ものすごくエヴァンゲリオンぽい
カラス、クラマ、キッカイと謎だらけの三種の異星体
謎に満ちたフィギュアの構造。野望を秘める日本政府組織ボルヴェルクとか。
「僕はもう、フィギュアには乗りません!」みたいな展開もあり、
主人公以外の二人、十と調は選ばれた理由がある。絶対に死なせてはいけない二人。

特に究極的忌避感が分かりにくいんですが、これもエヴァでいうATフィールドみたいな存在。
要は「なにもかもが嫌になる」ということでしょうか。生きてるのも嫌になるみたいな?
普通だれもが持ってる「月曜は嫌」だとか「だれか嫉妬」とかいう感情が増幅される。
四国に落下した部品には近づくこともできず、結果キッカイも殲滅しきれないんですね。

そのキッカイとの戦闘はかなり淡白。そもそも戦車ではキッカイを簡単に殺し易すぎるもんで
細かく駆除できる人形ロボットが必要になってまして。去勢するためにロボットがいるんです。
ただそのキッカイが数百単位で攻め寄せてくるので、パイロットと指令船パノプティコンとの
連携のやりとりがかっこいい見せ場。特に歴代司令官の迎撃開始の号令がやたらカッコイイ。
厨二病まるだしで、原稿を事前に用意してたのかなとおもうとちょっと面白いですが、これくらい
熱い演説があると、現場の兵士達は燃えるのかもしれません。

「愚鈍な思考をその場に捨てよ!聞く耳持たぬものはその場に立ち尽くせ!
 これより空から糸を垂らす!いざ始めん!
 我の手足となりダイナミックにフィギュアせよ!」


上巻がバトルと熱い人間関係で盛り上がり、下巻では怒涛の伏線回収展開
特に前半で主人公の彼女、土筆ちゃんが潜入していたテロリストに寝取られるという
エロ展開、いや驚き展開も見事にラストに繋がってずしんときました。まさに究極的忌避感。
主人公の行動も色々解釈が取れる余地があって良い余韻が残る。ちょっと泣ける。
ライトノベルやアニメ・マンガと違ってきちんと完結してるのがハードカバー小説のよさですね。

しかし難点は挿絵が一切ないので、フィギュアはともかくキッカイやカラスの外見がすごく
想像しにくいとこ。その反面キャラへも妄想は強まりますが。女性は多め。
あとはタイトルが絶望的にダサいとこ。ダイナミック・フィギュアって・・・・。
このタイトルとあの地味な表紙で、果たして売れたのかなこの小説って心配します。

ちゅーこってヒロイン土筆ちゃんのエロ絵w
tukusi01.jpg
全然需要なし、でもいいじゃない。小説は想像してナンボ!
・・・まあ落書きでも絵を更新していこうという気持ちなんです。

最後は拍手のレスです。
>自分も最近アニメはまばらであんまり見れてないんですが、ヨルムンガンドの
 主人公(伊藤静さん)が可愛くて、見ないと分からんものだなと思いました。

ああ、ちょっと見ました。予想と違っててブラックラグーンぽい感じなのかな?
あとはまつげが白いとかwでもかっこ良さげでしたね。機会あれば一からみたいなあ(´Д`)

>EDOTHさん 
そーなんですよ、ジャズってだけでもうかっこいいw
でも突き詰めると音とかにもこだわりがでてくるのですね・・・。奥がふかい(;´Д`)
音楽環境はもはやないに等しいですから。カーステでジャズってどうなんだろw
ピースとかアヘは落書きとかのときに描こうと思います。今回みたいにw
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